私達二人の姉妹はそれぞれ新地のお店にお勤めしておりました。

おっとりした姉の‘綾子’と快活な妹の‘志乃’でした。ある日、妹が「お姉ちゃん、

二人でお店をしようよ」と提案をしたのです。

戸惑う姉を少し強引に誘って試行錯誤の末、開店することになりました。

お店の名前は姉妹のそれぞれの一文字、姉の‘綾（あや）’と妹の‘乃’を

合わせて‘あや乃’の誕生となりました。

まだ若かった姉妹のお店の前途を周囲の皆さんが心配してくださる中、曲がり

なりにも一年、一年半と無事に過ぎました。何とかやって行けるかしらと思った頃に・・・

妹の‘志乃’ママは「お姉ちゃん、後をお願い」と結婚のため ささっと引退！！

一人残された綾子ママはどうしたらよいかと不安が募るばかり？？

「有馬」さんにお勤めしていた経験を頼りに、大事なお客様のために一人頑張るしか

ないと自分に言い聞かせて早、何年・・・

＜桃栗三年柿八年＞

平成８年秋、皆様のご支援、ご声援をいただき「あや乃」が船出を致しました。

爾来、桃栗三年柿八年の例えのごとく未熟なママが操舵する「あや乃」丸は多くのお客様の

ご指導とご支援のお陰で何とか三年を迎え、そして、さらに八年目までたどり着くことが

できました。

＜苦節１０年＞

平成１８年秋、丸１０年を迎えさせていただくことができました。この間、大変厳しい社会経済

情勢を乗り越えて「あや乃」がここまで来られましたのは、お客様の温かいお力添えの賜物と

感謝の念で一杯でございます。

苦節十年、長い間にわたってご支援していただいているお客様のお気持ちにお応えする

ため、一日一日を大事にスタッフ共々精進してまいります。

これからも末永く「あや乃」をお導き頂くことを心よりお願い申しあげます。